2018年6月10日日曜日

ジーパン縫えますか? 1 

ジーパン縫えますか?
先日も厚地は縫えますかというような内容の記事を書いた。

私はジーンズを縫うことができる。
先日も自分オリジナルジーンズを仕上げた。

実は、かつて所有していたミシンでデニム生地を縫うと、折伏せた段差でミシンが強制的にストップして唸り上げ先に進めなくなった。針は折れる、糸はしまらない、抜けない、など作業中にっちもさっち行かなくなった。自分用にと作ろうとしたが、自分にはやさしい自分でも許せないくらいひどい。

原因を調べたところ、12オンスくらいの厚さで#18の針、20番ステッチで縫おうとしたがそれぞれ、生地、糸、針の組み合わせとミシンの性能に高負荷であることがわかった。

段差の厚みを減らすため下になる部分の生地をカットし、ステッチは30番でぎりぎり何とかなりそうだったが、何度となくストップしてストレスが連続した。

ミシンが悪いわけではない。ミシンの性能を超えた条件で縫おうとしたことがそもそもの私の間違いなのだ。

取扱説明書には30番が使えるとは一言も書いていない。ましてや20番など無理なのだ。
#18のHA針もなかなか見かけることはない。せいぜい#16までだ。

素人がジーンズを縫うことがこんなにハードルが高いのかと、つくづく打ちのめされた。

冷静になろう。
ブラザーコンパルエースⅡ
1981年ごろの家庭用ミシン、中高級機だ。性能や整備コンディションは申し分ない。しょうもない故障など一切ない。すばらしいミシンだ。

そんな古いミシンでデニムが縫えるはずがないよ、という声が聞こえてきそうだが雑音は聞き流す。

縫える方法があるはずだ。その一点に集中しよう。

おそらく、当機が使える糸の最高番手は60番が最適とされた設計だろう。おのずと針は#14までだろう。この針と糸の条件でどの程度の段差が縫えるのか。

今回素材に選んだ12,5オンスのデニムは岡山セルヴィッヂ(赤耳)だ。
風合いもよく、色目も大人(おっさん)が好むような深い群青色だ。肝心の生地の硬さはといえば、糊が利いているようでごわついた感じだ。しかし、生地選びが正しいか?いや、厚すぎるのだ。この厚さを縫い上げるにはミシンの総合力が必要だ。しかし私のミシンは立派な古い家庭用電子ミシンである。

おそらく、デニムショップで売り物とされているものは当然工業用ミシンで縫製され、それぞれの工程ごとに専用のミシンを使い分けられていることもあるそうだ。私は、売り物のデニムをつくろうとはしていない。あくまで自分用だ。

改めてこの生地を使うには難易度が高すぎる。ではオンスを下げ、薄い生地を使うか。となるとイメージしている出来栄えから遠ざかる。薄い生地で作られたジーンズが悪いわけではないが、今の私にはイメージしている出来栄えがある。しなやかな肌触りのデニムも興味はあるが、今はごわついた感のある、中年オヤジがはくジーンズを目指したい。

イメージを取るか、実務を取るか。

続く

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