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2019年8月10日土曜日

プライベートデニム  歪んだステッチに乾杯! 

夏真っ盛り。

いまごろ短パンの必要性に迫られた。

前に作ったジーンズ生地のハギレが残っていたので型紙をあててみるとなんとなくぎりぎり短パンであれば作れそうだった。

短パンならレギュラーサイズの丈が短いだけで、構造は同じだからいい練習にもなる。

水通しせず、縮みがあるのはある程度わかっているので問題ないだろう。

仕様は
1)キバタ(防縮加工なし)、濃紺。
2)いつものセルビッジ。縫い代2センチ。良くあるのは縫い代1センチだが、見た目けち臭いので俺は2センチだ。
3)オリジナルタグ。在庫品薄。
4)完全オリジナル革パッチ。
5)ドーナツボタン、リベットは普及品。
6)後ろポケットは隠しリベットなし、オリジナル波ステッチ。
7)ステッチは基本20番と30番のポリエステルスパンン糸、グレー。
8)脇ポケット袋はいつもの安~いシーチング。
9)丈は最終、生地の残りを見て膝下で決定。裾を折り曲げてセルビッジを見せびらかす。

こんなところでしょう。

初めて作ったデニム初号機は2018年初春だった。

あれからデニムはジーパンを2本、オーバーオール一本を縫い上げた。今回の短パンで合計、5本のデニムパンツを作ったことになる。

素人、しかもミシンを整備してからのジーパン作りももう板についたもので、ミシン整備がたまらなく深く面白い。埃を掃除して注油するところからジーパン作りは始まる。

時に、そろそろ誰かにあげてはいてみて欲しいと思うようになってきたので誰かにでもプレゼントしてみてもいいのかもしれない。

仕上がりの印象は、ステッチがゆがみまくっている。到底プロダクト製品とは違う。うまく出来ないが、うまく作ることほどつまらないものはないと強く確信している。

既製品はどこの誰が作ったのかわからないし、わかったところで俺のために作ってくれたものではない。買ってくれそうな人に、上目遣いで買ってほしそうな匂いぷんぷんさせて陳列されている。

俺はもうジーンズを自分で作り、自分のサイズに完全フィットされたオリジナル、プライベートデニムを履く。

ケチな量産品を喜んで履いている諸君、ぐねぐね歪んだステッチはいいぞぉ~。

今夜も歪みを見て一杯やるかー。






2019年6月7日金曜日

ただいま航海中 オーバーオール           真鍮焼印とエラー ~道草編~

構想段階のオーバーオール。

生地を買った。糸、ジッパー、タグは買置きのヤツを使う。

先日からリベットを探していた。

リベットは画鋲のようなとがった土台とふたになった金属で構成され、布をはさんでプレスして接合させる。直径一センチに満たない程度の金属のあれだ。

皆さんご存知だろうが、俺はデニムを自作するまでリベットなんかを意識してみたことがなかった。

デニムマニアの諸兄はこのリベット一つに含蓄があるらしい。


ボタンはベルトをすると隠れてしまうのでデザイン云々は二の次でいいと思っているのだが、リベットは見える場所に打つので履いたときの印象が変わる。

リベットは今まではバッグ資材用のカシメを打ち込んで、それなりに仕上がったと自己満足していた。
今回のオーバーオールには、さらに本格的なデニムに迫りたいと思った。

近所の手芸店には販売していないのだが、ジーンズリベットのネット販売は見つけた。
いまどきは何でもネットになる。

しかし、当然割高で送料もかかる。どうせならネットではなく対面販売している小売店で買いたいと思っていた。

で、探したら近くに革細工の資材専門店があり、ここにジーンズ用リベットを小売していた!!

選択肢は4つほどでその中の一つを選んだ。これで本格デニムに迫ることが出来る。

今、在庫を持つリスクからか小売されている店を探すことは至難の状況で、リベットだけに限った話でなく、何でもかんでもネット通販の時代にいささか残念だ。ネットは豊富な種類の品物を選ぶことが出来るという豊かな世界ではあるが、相手の顔が見えない、品物を手にとって比較できにくく難しい。

反面、言い換えれば、顔を見なくて済み、後ろを向いてべろを出していても相手に知られることなく、先に支払いを要求できる点からも売り手市場なのかもしれない。

もう少し考えると、今までは余計に笑顔で愛想よくして販売にかかる見えにくい労力というエネルギーが価格に反映されていたのではないかともいえなくもない。

リベットは何とか入手したが、問題は革パッチ。

前回までのデニムには革パッチはつけたものの、油性マジックで屋号を入れただけの簡素な、というか手書きのもの。(屋号といっても商売ではない、個人の作品なのでペンネームとか言う類の物と言うたとえが近いか)和風なら雅号か。

前作の革パッチは油性マジックで手書き・・・と、相当雑な仕上がりになってそれはそれで味にも思えるが、手書きゆえの失敗感がかもされてしまい、出来上がりはいかにも手作り。

今回はもう少しひねってみたいと思ってどうせなら焼印をつくってしまおう。焼印だ!

革への焼印。デニム、オーバーオールときて焼印が加わり創作範囲がじわじわ広がりつつ始末できないまま部屋も散らかり放題。

焼印といえば、真鍮だろう。
焼き鏝といえば電気式だろう。
この方向性で研究調査の日々に追われ、気づいたら5月も後半戦だ。

みんな大好きネット検索で探すと真鍮が最適らしく、たいてい専門業者がCNC旋盤で機械的に彫ったものが主流のよう。CNC旋盤を個人で購入して使いこなすまで、たとえエントリーモデルを選んだとしても最低15万から20万のスタートコストは覚悟しないといけないようで他の使い道があるならまだしも、一点ものの作品の製作コストを考えると、さすがに趣味の領域を超えてしまう。そこまでの勇気はないへたれな俺。

手彫りの精度は1文字20ミリかせいぜい15ミリが限界だろうと、一度やってみて思った。

革パッチは「Lee」のような、パッチサイズの中に大きな三文字構成の彫刻なら俺の手彫りでも可能だろうが、もう少し小さい文字をデザインしたい。

このようなデザインをかなえるのにオーダーメイドの真鍮焼印専門業者価格は見積もりを見るまでもなく数万円。これを考えると、ハンドルーターによる手作業で掘るという方法がエコノミーだと思った。

とりあえずデザインは決まったが、有料ソフトのイラストレーターはこれまた高額なので無料ソフト、インクスケープをダウンロードし試行錯誤の末、デザインのための必要最小限の機能を使って描いた。

出来上がったデザインデータを真鍮に転写する。これはレーザーコピーのトナーの熱転写で解決したがきちんと転写できるまで20回くらいやり直しただろうか。熱転写といっても使い古しの普段の家庭用アイロンが猛威を振るう。

細かすぎるデザインには妥協が必要で、文字、イラストの線、幅を再検討して原版から修正すること5回。

何とか熱転写を成功させ、次は真鍮エッチングだ。転写した原版をハンドルーターで直手彫りも考えたが、直線とエッジ感を表現するのにはエッチングだと思った。

ここでも4回失敗した後5回目で形になった。F式というヤツを参考にした。

きれいに文字とロゴマークは浮き出たが、思いのほか浅い。柄を深めるためハンドルーターによる手彫り加工の作業はさらに地獄を見た。

素材が真鍮なので硬い。やってみてこれほどまでに硬いのかとつくづく出口の見えないトンネルの長さに心が何度折れそうになったか。いや、折れたかもしれない。

ここまで振り返って何回失敗を繰り返したか、もう数え切れない。ここに記載していない小さな失敗は山ほどある。果たして失敗の先に完成を見るのかどうか2ヶ月以上長いトンネルをひたすらとぼとぼ歩いている。

失敗と成功の違いもいろいろだが、工業製品の場合1ミリ、コンマ5ミリ、0,00何ミリなんて誤差を許さないことだってあるだろうがまさかそんな世界でもなし、あくまで俺がよしとするところを目指した。

一旦、やる気スイッチを上げるため、試しに押してみた。

100点とまでは行かないが、100点が見えてきた。

自己満足と言う言葉を使いたくはないが、景色は変わった。


エラーについての持論。

仕上がりのすばらしい工業生産品と、素人の手作業はずいぶんかけ離れ、趣味に毛が生えた程度のものでしかないのだけれど、世界にたった一つだけの俺の服であって二つとない。

売られている工業用ミシンで縫製された縫い目の整った歪みない仕上がりを見るとつくづくその完成度のすごさが身にしみる反面、なぜか失敗や不ぞろいなどエラーを許さない物づくりにしんどいものを感じてしまう。

自分でミシンを使うようになって難しさを思い知らされ、売り物の縫製、縫い目を今まで以上に見るようになった。

人の失敗を許せないのに自分が作ると失敗を棚上げしている。自分勝手とはこのこと意外にないだろう。

俺は自分でステッチに失敗したゆがんだ服を自分で着ている。自分の失敗は自分で責任を取っているともいえる。しかし、いざ金を払って歪んだステッチの服をあえて選ぶことはないだろう。(ビンテージデニムは歪みが特徴だったりするらしいと知った。あえてその歪みを再現したりすることも売りにしていたり一部マニアの世界らしい。わざと歪めている)

わざと歪めるのと、下手な結果の歪みとは別物だと主張する意見を見聞きしたが、ビンテージデニムの歪みはわざと歪めたのだろうか。

毎日何がしかのエラーに遭遇する。

品質高い日本人の仕事であってもエラーは日常茶飯事で本当のところ、日本製が優れているのか、甚だ疑わしいと思っている。確かに世界で日本製が高評価されているのだが、日本で普段、これほどエラーに遭遇しているのだから、世界がもっとエラーだらけなのか、あるいは日本はエラーを修正、修復する力があるということなのかもしれない。

エラーに関しての捉え方は深めると面白い。

こんなだから完成はいつかわからない。







2019年5月17日金曜日

ただいま航海中 オーバーオール ~構想・準備編~

5月も半ばを過ぎ、そろそろ夏を感じさせる気温上昇で水分補給をこまめにするなど熱中症対策を心がけましょう。


2月にオーバーオールを作ろうと計画した。

オーバーオールはいまどき人気がない。マーケットの中心ターゲットはお子様、女子の好む傾向があり、おっさんが着るとただの作業着となっていることが多い。(一部マニアを除く)

使用されている生地は通常のデニムが14オンス前後が標準のところ、11オンス前後が多く比較的にやや薄く感じ、一本に使用される生地使用量が多くなることもあり仕方がない。

メンズオーバーオールは販売している店舗も見つけるのに至難する。ネット通販ならあるのでないことはないのだが、人気は低いといわざるを得ない。

アイアンハートのモデルはちょっと注目したい。

アイアンハートはダブルニーという、前身ごろのウエスト下ら膝下にかけてもう一枚の生地をあしらわれたデザインが特徴で、膝部分の生地厚が二重になることで堅牢性を備えたものに仕上がっている。生地は21ozのセルビッジを使っているそうな。大人の男が着てよしという印象だ。

買うと3万円を超えるみたいなのでおいそれと手が出ない。懐事情を鑑み、コイツをオリジナル仕様で自作しようと考えた。オーバーオールという新たな領域に挑戦だ。

皆さんご存知のようにオーバーオールはエプロンのような胸当てと腰からつながる肩紐が一体につながった構成になっている。この部分が研究製作の醍醐味なのではないだろうかと思った。

まず参考にしたのはムッシュ杉本の「シルエットのきれいなメンズパンツ」だ。

少ないメンズパターン本のカテゴリーの中、オーバーオールを唯一掲載しているすばらしい本だ。素人には大変ありがたい。いつもの図書館で拝借。

ムッシュのパターン本は、簡単に仕上げることが出来るよう配慮されたところがあるので親切設計といえるが、半面若干物足りない気もしないでもない。

デザインの好みも分かれる。
ネット写真のアイアンハートのディテールとムッシュ杉本の本に掲載されている写真を穴が開くほど見比べてみたところ、ダブルニーの部分を除いても肩紐の背中の縫製方法に相当違いがあり、ムッシュ杉本のほうは後ろパンツの腰から上は連続した一枚続きを使用しているが、アイアンハートは前後ともウエストが切り替えられている。

細かい部分を見比べるとアイアンハートはさすがに評価が高いのもうなづける。

ムッシュ杉本のほうはパターン本としてパンツソーイングを初めてでも簡単に出来るように工夫されているのでこれからのミシン挑戦者にも入門編としてお勧めできるのではないか。

また、サイズも複数用意されているから女性でも着用できるサイズが備わっている。ストライクゾーンが広い。

実際写真モデルも男女二人が掲載されていた。女子用としてSサイズを製作してくれと言うことらしい。印象としては女子モデルの写真のイメージは、かわいいという印象があっていいのだがメンズの場合も、「かわいい」は悪くないが、これからオーバーオールを着ようとしている俺には若干歳を取りすぎた。

そんなことから、ムッシュの本を基本に、ディテールとステッチ、デザインのいくつかのヒントをアイアンハートに寄せたい。



生地はいつものハギレ屋のデニムでW幅×2m/700円(税込み)を2枚買った。
失敗しても痛みは最小限だ。ozはライトオンス程度かと思う。

市場調査に出かけた。しかし、メンズオーバーオールは散歩をしてもなかなか見当たらない。アイアンハートの取扱店で実物を調査したいのだがさすがに買いもしないものをじろじろ表裏調べ上げるのにははばかれる。

店員から声を掛けられまさか「調査のためです」などと答えることなど出来るほど大物ではないので、客として買うそぶりをかもしつつ、なんとなく買わずに帰っていくのもどうかと思い、そんな場面を想像すると販売店での調査活動は自粛した。

そんなことを考えつつ、写真を眺め2ヶ月ほどが経過した。





2018年12月9日日曜日

ジーンズ作りは自由でよろしい。

先日仕立てたジーンズを何度か洗濯してみた。

仕上がりは洗濯する前は糊が利いているためか、カチッとした仕上がり。洗濯するごとにやわらかく、はき心地も快適になった。

反省点もないわけではない。

デニム生地はハギレを格安で仕入れるので個体差がある。今回の生地は確か、1メートル当たり324円(税込み)だったからこの値段でデニム生地およそ13.5OZのものは手芸店などでは入手はできないと思う。

安いのだが、その個体差のため、縮む割合が読めない。あらかじめ水通しするのでだいたいわかると思われるだろうが、水通しして縮んでいるのかどうかわからなかった。

今回で3本目になるデニムなので、初回モデルがあまりにも縮んだから今回も縮むだろうとびびりながら作業した小心者の俺。

結果、あんまり縮んでいなかった。

一本目の生地が縮みすぎたのか、あの時は水通しをしなかったから余計縮んだのか。

もうあの生地は探し出すことはできない。何度か買った店に行くが同じ生地は置いていない。

まだ、セイサクショカンパニーでは試作段階だと思えばよいのだが。

ジーンズについて、いろいろ調べていると奥深さにびっくりした。「沼」というのはこういうものだといえる。

生地の色、染料、縦糸と横糸、縫い方、デザインやパターン、タグは皮や紙、ステッチ、ステッチ糸の種類、色、ファスナー、ボタン、リベット、製造年や工場、ミシン、裾上げにチェーンステッチミシンでしてくれる店とか、必死で探している人もいる。

これらのあらゆる組み合わせや手法で無限大の世界であってしかもこだわりを持った人がいるそうだ。

自分で仕立てて履いて出歩く。

ただそれだけなのだが、ジーンズマスターになると相当な世界を知ることになるような予感がして少し寒気がした。(今日は特に寒い)

しかし、時々生地の厚みを表現するのにオンス表示して、この記事は○○オンスなので厚い生地ですなどと書いているのを見かけたが、違和感を覚えた。

厚みと重さは比例するわけではないと思うが違うだろうか。ある程度の判断材料としては外れてはないだろうが。

生地の重さは1平方ヤードの重さなので、生地を構成する糸の密度やそれ自体の素材でふんわり厚いものができたり、そうでないものがある。

改めて考えると、そもそもジーンズとは何をどのように作ろうが自由であって、できた製品に対して表現がおかしいということ自体、俺もどうかしている。

そうだ、「自由」だ。







2018年10月6日土曜日

日本製 国内生産 私の作品

国内工場で作られた外国人労働者によるジーンズは「日本製」なのでしょうか?

結論は「日本製」です。そのように店頭販売されているでしょう。

ジーンズには多彩な資材が使われています。日本国内でその資材を作るすべての原材料を調達できません。

侍ジーンズの会社は、生地を作るための綿花を栽培してジーンズを縫製して製品にしているようですが、みんながみんなそんな原料からの国産にこだわることはできません。

あなたのジーンズに使われている縫い糸の原料は国内産でしょうか?または、ファスナーやボタン、リベットなどの金属は国内でまかなえるのでしょうか?

もしかすると輸入された原材料が含まれていると考えることもありえます。


私も日本人として、「日本製」の高品質、高機能な製品を目にして正直に嬉しいですし、誉れ高い気持ちもあり、自分が買うならまず「日本製」をと考えます。

しかし、原材料は輸入品を使ったり、工場労働者は日本人だけでなく外国人労働者や、日系人、その2世・3世、なんていう社会です。

日本人も活躍するけれど、外国人労働者、日系人労働者も同じように一つの製品作りに協力しています。

そんな「日本製品」を知り、一方で自分が作ったジーンズ、この製品は日本人の俺が日本国内の自宅で作った。
ファスナー、リベット、縫い糸は国産。でも原材料の綿花、ポリエステル、金属の元は外国製品や輸入品かも知れません。
自分で作ったジーンズを「製品」と言うのはおかしいんじゃないかと思い、言い換えると「作品」に近い。

製品と作品の意味も相当違いますね。






2018年10月5日金曜日

ボタンホールと閂止め

3本目。

今回は、ボタンホールと閂止めについて書く。

自分のためのジーンズを完成させた。

さすがに製作を三回繰り返すと、初めて作ったときには分からなかったことや、失敗していたと気づくことなど、プロならなにそれ、当たり前じゃん。とい言われそうなことがあった。

知らぬが仏、初心者の怖いもの知らずである。



家庭用ミシンでボタンホール機能を使い、1号、2号(前・前々モデルのこと)を作った。

といっても、実はボタンホール部分の重なった厚い生地では、俺の家庭用ミシンでは押さえ圧、ボタンホール押さえアタッチメントのバランスの問題だろうが、途中で動作停止したためきちんと縫い上げることができなかった。

結果、仕方なく手作業に切り替えてボタンホールの機能は果たせたが、見栄えが悪く、残念な印象だった。

閂止めにいたっては、もう残念を通り越して機能性を担保できないという代物に仕上がった。これも手作業で何とか残念な域を脱した。しかし、1号・2号の完成したときの達成感は乏しく、これでは売り物どころか自分で履くことすら覚悟と決意が必要だと感じた。

やはりハンドメイド、ホームメイドなどとカタカナ表記でごまかされてしまっているような、所詮DIY、趣味の領域だといわれても仕方がない。

俺としては遊びとして、よく言えば趣味として洋裁、ジーンズ作りを楽しんでいる。自分の作ったジーンズをはいて散歩して普段着として着ている。

しかし、個人的喜びとしては作業着としてはければいい、ぱっと見、ジーンズをはいているように見えたらいい、などというだけでは物足りない。何かが足りない。その要素とはなんだろうと考えていた。

再び、散歩してきちんと販売されているジーンズを店舗で商品の完成されたジーンズを眺め、構造や縫製の詳細を見、家に帰ってネットで調べたりして、自分の身の丈の範疇であるが調査したところ、決定的な違いがあった。それは以下の3点だ。

①チェーンステッチ
②ボタンホール
③閂止め

つまり、①は家庭用ミシンや職業用ミシンでは今ある機材ではできない。②、③は職業用・工業用ボタンホーラーアタッチメントを使えばできるらしいが、ないのでできないし、新たにそのアタッチメントを導入するのは今のところわけあって消極的だ。

まず、チェーンステッチ(二重環縫い)の専用ミシンだが、通常工業用で高価、重量重く、メンテナンスや維持費を考えると家庭に持ち込むのは今の俺には現実的な選択ではない。

東京重機のHZL550 flora なら家庭用ミシンでありながら二重環縫い機能を備えている。

以前所有していたのだがジーンズの折り重なる厚みをクリアできないパフォーマンスに不満で格安で手放した経緯がある。あの時、改造の工夫に知恵を絞ればデニムを縫う専用機に変身できたかもしれないと思うと少し心残りだ。



②、③もいろんな方法を考え、テストしてみたが段差や厚みの不陸などの素材側要因と、ミシンのメカ的要因もあり不確実な仕上がりとなることが分かり、家庭用ミシンでの3作目のボタンホールと閂止めは見送ることにした。

方針転換して、手縫いで行こう!

ミシンは早く同じように大量に作ることができるマシンであって、自分の手先があると気づいて針と糸だけで縫うことができると思った。

そもそも手縫いで服を作ることはミシンがなかった時代は当たり前だっただろうし、今でも手縫いで服を作る人も当たり前にいる。

youtubeで鳩目ボタンホールの縫い方を教わり、今回の3号の完成に至った。

チェーンステッチだって手縫いでやってやれないこともないが、ミシンを使いたいというのが本来なのでこれは今後の課題だ。


2018年10月4日木曜日

晴耕雨ミシン 自分だけのジーンズができた

季節柄、晴天も台風や雨もあり、めまぐるしく気圧の変化がある。落ち着くにはもうしばらくかかるだろうが、皆さんはいかがお過ごしだろうか。

私は、晴天には散歩し、雨の日は図書館読書かミシン、屋内作業だ。

ミシンは、さすがに一人で4台を扱うと整備に手間暇がかかる。わかってはいたが実際には保管場所も必要だし、こまめな清掃と注油も面倒に感じることがある。贅沢病かもしれない。
4台といっても、そのうち2台は同じ型のミシンで足踏みかモーターの違いだ。

足踏みミシンかモーター仕様のいずれかでもいいが、こいつは自分でオーバーホールしたので手放すにはまだ遊び足りない。

後の2台はコンピュータミシンとかがり縫いロックだ。

かがり縫いロックミシンはコンピュータミシンでもかがることができるから、究極不要だ。保管場所を考えると手放すのもやむなしな気分だ。

高機能家庭用ミシンがあればほとんど事足りる。

先日からジーンズを製作していたが、おおよそ出来上がった。

今回で3本目となる。前回、前々回の改善点を考えながら仕上げ、自己満足しているところだ。

なぜか世間では自分でジーンズを作るなどほとんど聞かない。もし、聞いたとしても情報も少なく、意見交換できそうな豊富な情報もない。

工業製品やプロとして活躍されているアパレルブランド、ブログなんかを見ると素人とは違って商売なので個人的に情報交換などは利害関係が生じるのでお互いに迷惑だろう。

無印やユニクロの商品を店頭で見て縫製を見た。量産と販売のための商品作りに徹底している。俺の作ろうとしているジーンズとは違うが、参考になることもあり、面白い。

メジャーどころでリーバイスやラングラーなんかも見た。さすが老舗メーカーだが、やはり量産品だと感じる。しかし購入すれば、間違いなく一定以上のクオリティを約束される。さすがだ。店頭では見なかったが一本3万円ほどもする高価格帯のものもあるようだ。

改めて、自作のジーンズの特徴は量産のプロダクト製品とは違いを痛感した。
素人のDIY洋裁と笑われてしまうだろうが、誰にも迷惑をかけたわけではないのでよしとしよう。

機能性はもちろんだが、堅牢性も忘れてはいけない。そして誰にもまねされることない、オリジナル品だ。









2018年9月27日木曜日

秋冬 次の ジーンズ作り

いつの間にか彼岸も過ぎて、あれだけ毎日暑かったのが思い出せないくらい涼しい。

熱中症だとかいうやつ、気象情報で聞かない日はなかった。

世間では毎日のように悲惨なニュースを耳にするし、ネットニュースでも誰かがいつも頭を下げ、謝っている。

誰に対して謝っているのかわからないが、誰かがいつも誰かに謝っている。よほど謝るシーンをみんなは喜んでみているのだろう。

誰かが謝っているのをみて毎日の仕事や自分のイライラをすっきりさせているのだろうか。


はけなくなったジーンズ、また帽子を作ろうと捨てずにとっておいた。捨てるつもりの生地だから失敗しても懐は痛まない。思い切って好きなように作ろうと取り掛かり、できた。

今回は、4作目なので前回までの気になった点を改良。

サイズはもちろんだが、つばの幅や角度、裏地に一工夫。あとDカンをつけた。

コンピューターミシンで名前を文字縫い。

やはりぴったりサイズで出来上がった。着古したジーンズ生地なので汚れても洗えるし、洗い縮みもないと思う。(縫い縮みは相当あったようだ。)



そうだ、秋冬用の帽子ができたが、続けて秋冬用のジーンズを作ろう。

今年の4月、最初に作ったジーンズはそこそこ履きこなれ、シングルステッチながらアタリも浮かんできてなんとなくいい感じになってきた。

アタリは二重環縫い(チェーンステッチミシン)だからできると思っていたが、家庭用ミシンの直線縫い、シングルステッチであっても出るみたいだ。

今度はステッチの色を変え、明るめのグレー系を採用する。
生地は前回買置きしていた濃紺デニム、13.5ozだ。洗うと縮む暴れ馬だ。

今回は、まとめるとこんなおっさん仕様だ。
① 生地:13.5oz岡山赤耳、濃紺・少し青み。
② 赤耳:脇裏、コインポケット口裏、見返し、持ち出し、ベルトループ裏。
③ ステッチ糸:kingspan704#20&#30、他、端かがりは余り糸。
④ 後ろポケットは閂と隠しリベット。
⑤ タグはいつもの俺仕様。
⑥ 仕様ファスナーは特注したやつの在庫。
⑦ ウエストベルト裏地にタグとネーム文字縫い。
⑧ 左ポケット裏にネーム文字縫いとシリアルNo.他。
⑨ ベルトループ5本。内、一本にDカン。
⑩ 皮タグ、油性マジックでモデル名とシリアルNo.

使用機材
蛇の目825D
TA-J761
Riccar mightylock RL-310

ボタンホールは思案中。手縫いか家庭用ミシンのボタンホーラー、またはオーバーホールして直ればOLDボタン穴かがり器。

今回初挑戦の仕様は③、④、⑨。デザインに懲りすぎるとヘンテコになってもいかんので、オーソドックスなモデルを目指そうと思う。まだ冒険はできない。そして、再びドクター金子のご本を教科書にさせていただく。(毎度お世話になっているな)