2020年3月28日土曜日

家庭用ミシンの次は職業用ミシン

冷静になって自分のブログを読み返すと、足踏みミシンでデニムジャケットを作るなんてつくづく普通ではないのだと気付いた。足踏みミシンは置いといて、今日は職業用ミシンについて。

職業用??工業用ではない??

職業用ミシンはとても分かりにくいカテゴリーではないだろうか、あくまで家庭用ミシンの位置づけである。つまり、一般家庭でも持っている人がいても不思議なことではない。持ってる人は持ってる。当たり前か。

直線を縫うだけなら別に今ある家庭用コンピュータミシンでもいいはずで、必要に迫られる場合や、ワンランク上のパワーやスピードが欲しいと実感するような家庭用ミシンではどうにもならないという場合に求められるようなものではないだろうか。

職業用ミシンが家庭用コンピュータミシンより優位な機能はそのスピードと力強さが圧倒している。この二つのいずれかだけでも家庭用コンピュータミシンに不満があるのなら購入の選択肢に入れてもいいと思うが、ミシン屋さんで漠然とミシンの相談したときに、「ミシンで何を作るのか」と尋ねられ、何を作るかこれから考える、、的なことであるなら勧められるミシンの選択肢は狭められず、もう少し具体的に答えられる準備が必要かもしれない。たいてい初心者は家庭用コンピュータミシンから始めるのが普通だろう。

コンピュータミシンで一通り自分の好きなように洋裁をしてみてこれ以上はミシンの限界だろうというところを感じ始めたら物足りなさを感じて、そんなころにはすでに職業用ミシンの存在を知って、触ってみたいと思うようになる。

縫製工場など、プロダクト製品を製造する工場は、基本すべて工業用ミシンで行い、一つの工程だけのためにそれ専用の高性能工業用ミシンが使われたりもする。そのため、複数ある工程に合わせたそれぞれの特殊ミシンをスタンバイさせて製造ラインが確立する。

家庭用コンピュータミシンの素晴らしい点はこれら、縫製工場のような様々な仕事を一台でやってのけるという豊富な機能(のようなもの)を盛り込んでいるという点であり、そのコンパクトな一台で既製品に負けない作品を作り出すことも不可能ではない。

ご存じ職業用ミシンは基本的に直線基線のみであって、ジグザグや模様を描くための横動作はないので一見するとコンピュータミシンほどの自由度は低いように感じる。直線は家庭用ミシンよりも職業用ミシンの方が断然綺麗という意見を見聞きしたことがあるが、スピードとパワーは圧倒的に職業用ミシンに軍配が上がるが、直線の綺麗さにおいてはそれほど明らかな差は見いだせない。せいぜい、スピードとパワーからくるステッチの均質性はあるかもしれないが。

コンピュータミシンならば文字模様縫いが可能で、それらを組み合わせることでステッチの表現は無限大だ。糸の種類や色を変えたりすることで無限大の前に「さらに」というのがつく。

手芸用品店で時々見かけるのが、何人かのご婦人方がテーブルを囲んでそれぞれの手芸を楽しんでいる風景。とてもほのぼのしている。

自宅でミシンを自分ひとりで黙々と作業しているのと違って、人と触れ合いながら、楽しんでいる。もしかすると、そんなコミュニティに参加することによって、出来上がった作品の自分だけの価値が生み出されることにほのぼのとしたひと時を過ごすのだろう。

さすがに、この作業テーブルにいるご婦人方に交じっておっさんがいたら、おかしい。そして、想像してご覧、「おっさん」だけのテーブルはもっとおかしいい。(笑)こう考えてしまうオレはやはり非常に常識人だと再認識する。

~ちょっと休憩~

しかし、世界は広い。バスク地方にはおっさんだけが集うクラブTXOKOがあるそうな。「常識」などという枠をつくって自分の世界を自分で狭めているに過ぎないということかもしれない。見つけたリンクを貼っておく。日本バスク友好会

~休憩おしまい~

「普通」とか、「常識」などの枠のようなものを自分の中に持つことは悪いことではないのだが、時として、その枠を囲むことで世界が狭くつまらないものになることもあると言えるし、考えたり行動していると色んな壁にあたったり、行き詰るときもあるかもしれない。しかし、時間は前に進むものだし、後戻りはない。どこかに出口があるだろうし、分かれ道があるかもしれない。家庭用ミシンの限界を感じたら新しい景色と世界を求めて、職業用ミシンを検討してはいかがだろうか。

そうそう、肝心なこと、職業用ミシンの場合、規格サイズが工業用に準じているので押さえ金が豊富に選べるのがいい。これは家庭用ミシンよりも専門性の高い微妙な縫い方が出来る。機種によっては太い糸を使うこともできるし、革も縫える仕様のものもある。いろんな選択肢が広がって、作ろうとするもののグレードを上げることが出来るだろう。

問題はとことん納得のいくまでミシンをテストさせてもらえるかが気になる。やはり、相手も商売なので試しに触らせてもらうといっても、まさかその場でデニムパンツ一着を仕上げるほどの使い方はできないだろう。テストと言いつつ、帆布トートバッグなどを作ったりもできない。切りのいいところで立ち去るようなイメージで店を訪れてみてくれ。

主に自分が使いたい布と糸は持参してテストされるといいのだろうと思う。

最後まで読んでくれてありがとう。

おわり











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