2019年12月19日木曜日

足踏みミシンでデニムジャケット製作記 2/4 完成前夜編 また失敗

まずはみんな大好き、失敗の話から。

ご覧の通り、折伏せ縫いの為まち針を打つ。


これは袖山。この後地獄を見る。

いい気分で縫ったはいいが、後で気づいた。縫う位置を間違えている。

全行程およそ5,60センチは縫ったが、再びほどいて待ち針を打ち直し、もう一度縫い直すことになった。シングルステッチの縫い目をほどくほどしんどいことはない。これがチェーンステッチなら一発で解決するのだが、一目ずつリッパーでほどくことになる。

案外俺はこの手の失敗に懲りていない。わかる人にはわかるがわからない人にはわからない失敗でもある。これ以上書くとますます暗くなるので詳しくは書かないでおく。



「デニムジャケットの作り方」と検索してもほとんどがダメージ加工を施す内容ばかり。ジーパンもそう。みんな破れたジーンズがとても大好きなのね。おれは笑ってしまうけれど、人それぞれ勝手だもんね。

素人の洋裁、デニムジャケットを作っている人なんて見つからない。当然、そんなの出来上がった既製品を買うに決まっている。自分で作るなんて、ありえない。

実際のところ、どのくらい素人の人やそれら周辺の人たちがデニムジャケットを自作しているのか、正確な統計値がないので何とも言えないが少なくともここに一人いる。

奥様方で、洋裁の仕事をされている方が、プライベートで縫物をされたりすることもあるだろうが、デニムジャケットを作っているような感じは見当たらない。市販の本のパターンは売られているから挑戦している人は少なからずいると思うけれど、ネットで公表していないのかもしれない。

一部コレクターマニアなどは、様々なデニムの違い、ビンテージモデルや希少性高いものをコレクションしている人がいるようだけれど、だからと自分で作っているというような変態は見当たらない。

変態の生態系は未開である。

そもそも、デニムを作るのは何がいいかというと、生地を縫うときに針棒が生地をたたき、進むときの加減やあいまいな力加減次第によるステッチの不ぞろい感、絶対の予測がつかないところ感がたまらない。これに尽きるといって過言ではない。精巧なコンピュータ制御ではない、工業用ミシンのリズムでもない、足ふみミシンだけの感覚、これが何とも言えずよいのだ。

計算された範囲の及ばない、足ふみミシンの世界なのだ。


そしてこうなる。

あとは、裾から脇、袖を一気に縫い閉じる。そうすると、いよいよ袖を通すことが出来る。この仕上がりの瞬間もたまらない。

閉じたところの写真はこの次に発表する。完成間近。と言ってもボタンホールは一山ありそうな予感がしている。目下、手縫いボタンホールを研究中である。

現在の進捗は完成イブといったところだろうか。

今日も最後まで読んでくれた人に感謝。

おわり




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