2019年12月28日土曜日

足踏みミシンでデニムジャケット製作記 3/4 ほぼ完成か? 失敗もまた人生

とうとうたどり着いた。

袖、脇を縫い、カフス、ベルト布を縫った。

はやる気持ちを抑え、袖を通した。
まだ完成はしてないがほぼ完成したと言っていいだろう。ほぼ、カニ…とかほぼホタテ…とはちがう。ほぼタラバとかもあったような。

1つ1つ挙げるときりがないが、いくつもの失敗を乗り越えてたどり着いた。しかし、(ほぼ)出来上がったら嬉しさのあまり、失敗した苦労も報われる。


失敗のない人生はつまらないと思ったり、、実際に失敗だらけの人生だから、面白い毎日を過ごしているという自負がある。(これ、世間では負け惜しみというように思うが)




素人個人が初めて作るデニムジャケットなので仕上がりの程度は必ずしも良いかどうかわからない。写真を見て色んな意見があるかと思うが、俺としては丁寧に作ったつもりだが雑かもしれない。はじめてにしてはよくできたと自画自賛して、次の創作につなげたい。着てみて気に入らないところがあればまた作るまでだ。

何事も最初からできるはずがないと自分に制限をかけたら、できるものも出来ない。

目指すべきは、今よりもほんの少しの高い目標と、自分にできないという自己暗示での縛りをやめ、どうすればできるか、それ一心で取り組めば人生は何とでもなるんじゃないかとつくづく思う。

たかが、デニムジャケット。

足ふみミシンを始めたのは、デニムジャケットを目標にしていたわけではなく、単にミシンを整備したいからという動機だった。油を差し、整備して磨いた足ふみミシンで何をしたいというわけでもなかった。整備して磨くことに喜びを感じていた。(多分世間では変態という部類だと思う)

でも、結果としてデニムジャケットが(ほぼ)完成する。

市販のパターンを使った。完全な手作りではない。ハンドメイドと言ったりするのだろうか、たいていのハンドメイドとは材料を買い、組み合わせ、加工して別のものを作るということかと思う。

そもそも生地は買った。世の中の誰かが作ったものを誰かが売っていたので誰かから買った。糸だってそうだ。革パッチだって、真鍮金型を作ったけれど、真鍮自体は東急ハンズで買った。真鍮を彫るための道具もアマゾンやホームセンターで買った。 

ありとあらゆる道具、資材、原材料、その他もろもろの多くは誰かの手によって作られたものを使った。

何が言いたいのかというと、自分だけの力で完成させたわけではなく、材料は買い揃えたし、要するに誰かの力を拝借しているのだ。


そこらへんに散らばっていた道具類を集めて撮った。

一部なので、総動員するととんでもない。多分これの100倍くらいの物量があると思う。・・・100倍は盛りすぎか?きちんと数えたことはないが、相当あるぞ。

(ほぼ)完成と言いつつ、肝心のボタンホールとボタンがまだだ。

ボタン穴かがりを手縫いでできるか一日費やしてやってみた。

発表できるような内容ではないのでテスト結果の写真は掲載しない。いくつか試作したが、使えなくもないような「おっ!」という出来栄えの穴かがりもあった。しかし、まぐれに終わった。前5個、カフス左右1個ずつ計2個の大小合わせて7個の穴を均一にかがるのは難しい。2個3個と続けてみるが、うまくできない。これでは同じ品質のボタンホールにならず、不ぞろいすぎて目指すべきものではなくなる。自分には優しい自分でもさすがに自分を許すことはできないほど、どうしようもないくらいだ。これは俺自身の腕の問題である。

修行が必要のようだ。
今の俺の技量は合格ラインには及ばない。撃沈である。ある意味当たり前さ。一日でボタンホールがかがれるはずもない。ここはあっさりと降参して、最初に書いたニュアンスと真逆になったが気にしない。はい次。

職業用ボタンホーラーは買うと1万円近くするし、できるボタン穴のかがり具合は色んな情報から察するに期待するほどの大した品質ではないように思う。一万円の設備投資でプロ級のボタンホールが出来るなら誰も苦労しないはずで、穴かがり専門業の存在意義がなくなるはずである。しかし、専門業は存在し続けているところを考えると、絶対的な違いがあるのだということだろう。

また、今ある家庭用ミシンでもできなくはない。が、しかし、ここまで来て家庭用ミシンのボタンホールのクオリティーは今回のデニムジャケットのクオリティーと釣り合わないと判断した。手縫いも即戦力では無理、したらば、専門にお願いするしかない。

ここまで来て考えると、さも自分ひとりで作ったなどという表現は適当ではなく、嘘になる。デニムジャケットの(ほぼ)完成を見て、いかに自分ひとりで生きているわけではないという当たり前を痛感する。生きている限り誰かの世話になり、誰かに迷惑をかけていることを薄々感じているが、そんなはずはないと自分に嘘をついて暮らしているのかもしれない。

この次はとうとうボタンホールが仕上がり、ボタンをつけて、リベットを打ち、最終報告となる。今回のゴールを報告できることを幸いに思う。縫製の仕上がりとデザイン、仕様などを余すことなく発表できると思う。自己満足の最高潮と言えるかもしれない。自分だけの記録のつもりだったが、ブログという記録媒体を拝借して世間にも公表するということになりそうだ。

毎度、最後まで読んでくれた人に感謝。

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