2019年12月17日火曜日

足踏みミシンでデニムジャケット製作記 1/4 裁断・縫製編

今日私は、デニムジャケットを手作りしている愛好家と自称してこのブログを書き進めようと思っている。ジャケットづくり愛好家ではなく、ミシン愛好家かもしれないがどうにでも受け止めてくれていい。

定規にさしがねを使うところは木工DIYのDNA。(笑ってください)



シーチングで試作した。サイズ感を知るには試作するのがいいと実感した。生地代は300円程度分の生地量だった。

先日から、試作機を少し紹介したところでもあるが、何分初めてのデニムジャケット制作なので半ば手探りで進めている。シーチング生地で試作したが、あちこち失敗があったりして、縫い直し、何度かの失敗と縫い直しを繰り返してできた。

これはあくまでサイズ感を知るためだけに作ったのだが、袖を通すとまあまあの仕上がりになったのでこれをもとに本制作に入ることにする。

目標とゴールは必ず一致しないこともあるが、おおむね目指すべき方向は以下の通り。

①自分で整備した足ふみミシンを使う。今回はJANOME TA-761を使用した。
②パターンは今回初めて市販品を採用した。Full Of Patternsさんで購入した「デニムジャケット1st.タイプ」xxlサイズ。
③パターンを一部改良してサイズUPする。(補正ともいうらしい)
④オリジナル革パッチを縫い付ける。(真鍮金型も自作)←これ自慢。
⑤オリジナルタグを縫い付ける。
⑥パターンにはない後ろ見ごろのタック、調整ベルト、耳使い(襟、見返し、袖、ベルト)などの独自加工調整を行う。
⑦縫い代はロック始末ではなくすべて折り伏せ縫いにする。ポケット以外。
⑧細かいことは気にしないけれど、気にすることもある。縫い目はまっすぐにはこだわらない。仕上がりはどちらかというと雑かもしれない。売り物とは違う、自己満足の世界の美しさがわかる人にはわかると思うと信じて疑わない。
⓽愚問を承知であえて市販されるとするならいくらの価格を目指すか、、迷いもなく諭吉5人とする。(時給換算の人件費・材料費なのか、それとも作品としての言い値なのかというと後者である)

自称愛好家としては、ミシンのコンディションは常にスクランブル体制が整っている。
今回はSINGER188Uにするか迷ったが、返し縫いレバーのスプリング機構で手を離すと前進するという親切設計の大きなお世話に少しばかりヒステリックになりそうな自分が嫌でジャノメにお願いする。

ジャノメTA-761は返し縫いレバーは完全マニュアルなので手を放しても元に戻らないためいちいち前進する際は元に戻す必要がある。俺は急がないし、いちいちレバーを前進に戻す手間を手間と思わないこともありどちらかと言えばジャノメの方が自分の感覚に沿っているようで贔屓しているのかもしれない。


ポケットのふちかがりをしているところ。


ふちかがりの出来上がり。

ご覧の通り、ロックミシンは使っていない。専用のアタッチメントが生地を左右に振りながらぎこちないジグザグ基線を描いている。




1st.モデルの特徴の一つ、プリーツはなんでこんなデザインなのか、わからなかったがどうやら縮みを克服するためのものだという説に説得力を感じた。開発当初、生地の縦の収縮率が大きいこともあり着丈が縮む。そこで前身ごろの生地は縦を横に取った。着丈は縮みにくいが、胴回り、胸囲が縮む。それを解消するためプリーツにした。そして、ボックスステッチという仕付け糸レベルの切れやすい糸でしつけると縮んだところが糸が切れて開く。そう計算していたのではないかというもの。

今作の使用糸はダイヤフェザーポリスパン糸を使用したので糸切れなどはカタン糸(綿)とは格段に違い、強靭である。プリーツを広げて着るつもりでもないのであくまでデザインだけのものといった仕上がりになる。糸にこだわるときりがないので普及している手に入れやすいものを常用している。

パンツでもジャケットでもポケットがつくと少しずつ出来上がりに期待して喜びが膨らんでくる。


ヨーク。革パッチとフックを付けた。フック位置は後程再調整しなおした。(革パッチのデザインは一部隠したので深追いしないこと)革パッチのための真鍮金型と焼き鏝には素人ゆえの時間と労力だけは掛けた。自慢と書いたが、自己満足なのだ。



後ろ見ごろ。この次、先のヨークと合体。調整ベルトは全くゆがんだ。写真ではわからないし、洗えば全体が縮んでゆがむ(はず)なので気にしない。


いよいよ襟も付いた。今回の衿付けは一発でうまくいった。もう襟は制覇したと思う(嘘)。あとは袖、カフス、ベルト、ボタン、ボタンホール、リベットと続く。

当初、オリジナルで内ポケットとか、ネーム刺しゅうとか、スマホポケットとか考えもしたが、やめた。

大体の山場は超えたが、楽しみは少し先送りしようと作業を止めた。続きは次回に。

最後まで読んでくれてありがとう。

おわり


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