2019年11月24日日曜日

思いのほか失敗 Gジャン1stモデル 

Gジャン作りのための試作をシーチング生地で作ってみた。

今回は初めて市販のパターンで挑戦しようと思っている。


今までは図書館で借りたメンズソーイングの付録パターンを活用していた。
デニムパンツ、パジャマ、ステテコ、シャツ、トランクスなど、一通りとまではいかないけれど、まあまあ作った。

市販の本を重点的に活用していたが、市販本についてはメンズパターンという世界は狭い。出版されている冊数というか、著作は少なく、選ぶことを許されない。まるで社会主義国を彷彿とさせる。メンズパターンの著作の世界はそんなニッチな世界でもある。それだけ熱烈なミシン男は全国で十人足らずである。世界レベルでおそらく200人くらいだろう。世界の社会主義国のミシン男を全部数えても5人も満たないだろう。200人とは多くが民主国家の経済資本主義の金欲にまみれた人々のDIYだ。

シーチングで試作を作った。

サイズを確認したい。出来上がりサイズは2Lなのだが、袖を通してみると窮屈だということがわかった。本番の生地を使っていきなり作らないで正解だった。試作段階なので失敗することで、よりよい完成に仕上がることが期待できる。

失敗は成功の元というし、失敗を笑うのはよくない。失敗こそ人生の醍醐味である。

腕の周りがきつい。
胸囲もきつい。
肩幅はぴったり。
丈もよい。
カフスもぴったりだろう。袖の開き具合はやや窮屈だ。

全体的に、細見のパターンだと知って買ったのだが、デニムを洗うと縮むので細見から極細になりおれの体形には無理がある。縮まなければ着れなくもないが、必ず少し縮むから見越してゆとりある仕上がりになるよう調整が必要だとわかった。

ここからはパターン補正になる。
図書館で借りた本のパターンもやはり補正をしないと自分のサイズには合わない。これは売り物のパターンでも同様。売り物だからサイズが合うなどありえない。標準体型を基本に作られたものだから、当然なのだ。

体形に合った服を着るということは仕立て屋さんに行くなりして自分のオーダーメイドを作るのが本当の意味で理想なのだと思うが、そんな世界はテーラーさんが大流行、既製品という概念が覆るということになるので市場原理からしても難しい問題だろう。

補正は自分でCADを使えるなら簡単なのかもしれないがアナログで手直しだ。

最初、試作段階では雑に作ったので生地の表裏を間違えたり、手順がわからなかったり、色んな間違いに気づいた。袖を通せるようにまでこぎつけたが、袖を通してみるとサイズ感がわかった。微調整で軌道修正ができるようだと感じたので改めて補正したパターンを作り、厚紙に写してカットした。

補正したパターンで再び試作する。シーチングは1メートルあたり100円程度と安い(日本の物価水準で考えるという条件付き)。W幅(150くらい)なので遠慮なくじゃぶじゃぶ使える。失敗しても知れている。試作1号機はおよそ3メートル程使ったかどうかというくらいなので、300円で完成イメージをつかめるのと、練習もかねてミシンを動かし、遊べるわけだ。今時、喫茶店でコーヒーも300ではなかなか飲めない。300円で2日間かけて試作したので十分元は取れただろうか。

問題は、2日間自宅軟禁状態なので運動不足に陥る。散歩でもしなければどうしようもない。

1stモデルとは何ぞ、と検索すると出る出る。
(今回試して購入したパターン Full Of Patternsより)

うんちくはさておき、自分は今回のGジャンでどんな仕様に仕上げるのか、検索で見つけた色んな情報を元に試行錯誤である。

尾錠の針、針なし、形状、ポケットフラップ、ダーツ押さえのためのステッチ、その位置、ボタン、糸の違いや染、生地自体のことなどさらに追及できるのだろう。きりがない。

前に作ったオーバーオールはアイアンハートの写真を中心にデザインを真似た。真似から自分のものにすることを批判する人もいるかもしれないが、俺は商売ではないのだから何をコピーしたり真似したりするのは完全無欠の自由なのだ。むしろ、パターンに著作要素はあるのだろうか。パターンに記載された文章なら著作ととらえることはできるのだろうか。

補足すると、アイアンハートの写真を見て参考の一つにはしたがほかのブランドのディテールも市場調査したり、違うジーンズ製品の仕様を参考にしたり、あらゆる分野のアパレルを様々な角度から見聞きし、経験した総合的な見地から俺のオーバーオールは完成に至った。

問題は、あまりにもアイアンハートのオーバーオールに寄せた仕上がりになったので、もしもアイアンハートのデザイナーさんが散歩する俺を見たとき、、よく見るとこのおっさんの着ている服、えらいアイアンハートのオーバーオールもどきのデザインだなぁ・・・と、思わなくもないかもしれない。かもしれない・・・である。

ないとは思うが、もしそんな場面があったら断っておく。一声かけてくれたまえ。

著作について、もう一つ。

散歩していると時々見かけるが、店の看板にドラえもんとかミッキーマウスとか、鉄腕アトムとかキャラクターの絵を描いたのを見かけたりするが、どうも許可を取ってないのじゃないかと思えるような看板を見かける。あれはアウトだろうと思うが、いちいち訴訟を起こす手間を考えて訴訟しないということを逆手にとって悪用しているとしか思えない。やっちゃった感満載だ。度胸がある。

料理レシピも同様、レシピ自体に著作はないと聞く。
俺のオムレツは卵3個、塩、油を使う。これは著作ではない。誰でも大体同じである。

なかには牛乳30cc入れる人、油はオリーブオイル、胡椒も入れるなど色んなレシピやアレンジはあるし自由に誰でもオムレツを作る。そのレシピを使って作ったオムレツを誰が真似しやがって!と批判するやつがいるだろうか?

真似やコピーは社会規範があるので時代に即した立ち回りが求められるということに尽きる。


おわり















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