2019年8月10日土曜日

Is This The World We Created...? Freddie Mercury & Brian May  ~今でもこの歌に感動を覚えるのは俺だけではないだろう~



大きくて重い。古くて時代遅れ。

今のメインマシン、ジャノメ761は引き取り限定を条件に野口さん3人と引き換えに手に入れた。

引き取りには俺力、折りたたみカート。交渉して頭部と台は別の日に分解、それぞれ運んだ。2日がかりだった。

人の年齢にたとえると、55歳から60歳前後か。俺よりも少し先輩だが絶滅危惧種に指定された、社会のお荷物で邪魔者だ。どうしても自分の置かれた状況と重ね合わせてしまう。

もう、社会に役に立つことがないと言われ、世間から邪魔だからと処分される。リサイクルショップに電話して来てもらい見せられた見積もりは、逆に引き取り料を請求される。



大切な祖母の形見だったけれど、置いておく場所がもったいなくて、邪魔で邪魔で仕方がない。お金を払ってでも引き取ってもらいたい。そんな「物」に成り下がった。

かつて、祖母はこのミシンでテーラーの下請けの仕事や子供のための服を仕立てるためにフル稼働し、暮らしが一杯一杯だった・・・。そんなどこにでもあったありふれた家庭の片隅に次第に使われなくなり埃が纏い、固着して動かなくなる。

注油しながらプーリーをまわせば次第に回復するはずだが、スイッチポンのコンピューターミシンしか知らない忙しい現代人に「足踏みミシンの機械」は別世界、わかるはずもない。

場所とるし、電気じゃなく、足踏み? 
ところどころ錆びてる~。キタネー。

→邪魔なので処分処分!・・・となる。

・・・今の俺じゃん!!


世界視野でみると、電気要らずの足踏みミシン。構造はオール金属なのでメンテナンスはうれしい万国共通。電気・半導体要らずの潔いアナログっぷりは自転車とか、ヨットに通ずる。
どちらも電動やエンジンなど動力のものもあるが、人力、風力なんかだけで動くものとして共通しているし、現代も細々と脈絡はある。

ただ、ミシンに関しては、電動電気モーターに取って代わり、足踏みミシンはなくなるのかもしれない予感がする。なくなるべくしてなくなるのか、社会から不要とされるのか、事実、洋服を足踏みミシンで作って販売していますなどと、見る影も乏しい。ないわけでもないが、企業として受け継がれるか、果たして疑わしい零細企業しか見ない。

アパレル業界は衰退産業の雄。しかし、必ずしも落日をただ見ているだけではないだろうし、未来ある人々の活躍と逆転のためのパッションを見てみたい。安いユニクロやH&Mで喜んでいるばかりの青年を見るのは悲しい。

こんな国を夢見て一生懸命にやってきたのかぁ?

世界をミシンと読み替えて、子供を私たちにすると、今のミシンを憂う替え歌として聞けなくもないなんとも切ない歌になる。(世界をアパレル、子供を業界関係者でもいい)

フレディに・・・黙祷。。

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