2018年11月9日金曜日

シンガー188U ボディデザイン

※今日の記事もいつものように日本国内で二人しか理解できない内容になっています。読まれる方にあらかじめ断っておきます。読むのは時間の無駄だとおもいます。


この間書いた記事でデザインに触れた。

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シンガーのボディーデザインは正面から見て上軸のプーリーから天秤にかけてやや左上がりになっている。この緩やかな傾斜はなんだろうか。シンガーモデルの歴史を知ることでヒントがあるのではないかと思うが。

ジャノメ761は上軸の外観はベッド部分とほぼ平行になっている。ジャノメデザインもなかなかいい。日本の正統モダン、雅だ。

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シンガー188Uシルバー色を手に入れてから、テーブルに載ったヘッドを(一本5百円しない)ワインとグラス片手に眺めている。

時折、ジャノメと見比べ悦に入っている。自分でもつくづくアホだとおもうが、しょうがない。

当初、シンガーデザインはどうしてクランク部にかけて左上がりなのか、いびつなデザインに疑問だった。そして、その左上がりのデザインを正直なところ好きになれなかった。

ジャノメはベッド面と平行を保った、潔さを感じていたので後から来たシンガーの左上がり具合が益々受け入れることが困難に思えた。

毎日そのシンガーミシンを眺めていると、自分なりのまったく独自の解釈が浮かんできた。その解釈は明瞭ではないし、資料や根拠材料があるわけではない。自分だけの勝手な解釈だが、シンガーミシンはジャノメなど国内メーカーには到底及ばない歴史がある。

その歴史から、さまざまなミシンが開発された。

確か、188の前モデル、103型などの流線型がその源流なのだろう。今の時代、この103型流線型デザインを見ると古いはず(1920年前後)のデザインなのに、「古いデザイン」だろうか?

世間ではアンティークとかレトロとか言うらしいが、俺はどうもその表現もしっくり来ない。今には見ないデザインで確かに古い。ひっくるめて「懐古」だろうか?

1920年は元号でいうと大正9年だ。当時を知る由もない俺は、想像の域を超えることはできないが、当時の103型デザインは最新だったろうし、今も最新デザインという風に思える。この形は単なる流行廃りのものではなく、生きている。俺にはそう思える。

つまり、世間にはたくさんのミシンがあり、人の好みも千差万別だが俺にとってこんなデザインの、形あるミシンは生き生きしていると感じる。

つくづくめんどくさいが、自分好みの世界の話なので仕方がない。そんな直感だけでなく、歴史からも考えたりすると複合的な系譜、188Uにつながり継承されたのだとおもうとまた深い。

そして、夜になり蛍光灯の明かりで室内にあるヤツをみると、左上がりもなかなかやるじゃないかぁ。・・・となる。(そのとき、5百円しないワインが5万円のワインに感じた)

※限りなく個人主観です。


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