2018年10月5日金曜日

ボタンホールと閂止め

3本目。

今回は、ボタンホールと閂止めについて書く。

自分のためのジーンズを完成させた。

さすがに製作を三回繰り返すと、初めて作ったときには分からなかったことや、失敗していたと気づくことなど、プロならなにそれ、当たり前じゃん。とい言われそうなことがあった。

知らぬが仏、初心者の怖いもの知らずである。



家庭用ミシンでボタンホール機能を使い、1号、2号(前・前々モデルのこと)を作った。

といっても、実はボタンホール部分の重なった厚い生地では、俺の家庭用ミシンでは押さえ圧、ボタンホール押さえアタッチメントのバランスの問題だろうが、途中で動作停止したためきちんと縫い上げることができなかった。

結果、仕方なく手作業に切り替えてボタンホールの機能は果たせたが、見栄えが悪く、残念な印象だった。

閂止めにいたっては、もう残念を通り越して機能性を担保できないという代物に仕上がった。これも手作業で何とか残念な域を脱した。しかし、1号・2号の完成したときの達成感は乏しく、これでは売り物どころか自分で履くことすら覚悟と決意が必要だと感じた。

やはりハンドメイド、ホームメイドなどとカタカナ表記でごまかされてしまっているような、所詮DIY、趣味の領域だといわれても仕方がない。

俺としては遊びとして、よく言えば趣味として洋裁、ジーンズ作りを楽しんでいる。自分の作ったジーンズをはいて散歩して普段着として着ている。

しかし、個人的喜びとしては作業着としてはければいい、ぱっと見、ジーンズをはいているように見えたらいい、などというだけでは物足りない。何かが足りない。その要素とはなんだろうと考えていた。

再び、散歩してきちんと販売されているジーンズを店舗で商品の完成されたジーンズを眺め、構造や縫製の詳細を見、家に帰ってネットで調べたりして、自分の身の丈の範疇であるが調査したところ、決定的な違いがあった。それは以下の3点だ。

①チェーンステッチ
②ボタンホール
③閂止め

つまり、①は家庭用ミシンや職業用ミシンでは今ある機材ではできない。②、③は職業用・工業用ボタンホーラーアタッチメントを使えばできるらしいが、ないのでできないし、新たにそのアタッチメントを導入するのは今のところわけあって消極的だ。

まず、チェーンステッチ(二重環縫い)の専用ミシンだが、通常工業用で高価、重量重く、メンテナンスや維持費を考えると家庭に持ち込むのは今の俺には現実的な選択ではない。

東京重機のHZL550 flora なら家庭用ミシンでありながら二重環縫い機能を備えている。

以前所有していたのだがジーンズの折り重なる厚みをクリアできないパフォーマンスに不満で格安で手放した経緯がある。あの時、改造の工夫に知恵を絞ればデニムを縫う専用機に変身できたかもしれないと思うと少し心残りだ。



②、③もいろんな方法を考え、テストしてみたが段差や厚みの不陸などの素材側要因と、ミシンのメカ的要因もあり不確実な仕上がりとなることが分かり、家庭用ミシンでの3作目のボタンホールと閂止めは見送ることにした。

方針転換して、手縫いで行こう!

ミシンは早く同じように大量に作ることができるマシンであって、自分の手先があると気づいて針と糸だけで縫うことができると思った。

そもそも手縫いで服を作ることはミシンがなかった時代は当たり前だっただろうし、今でも手縫いで服を作る人も当たり前にいる。

youtubeで鳩目ボタンホールの縫い方を教わり、今回の3号の完成に至った。

チェーンステッチだって手縫いでやってやれないこともないが、ミシンを使いたいというのが本来なのでこれは今後の課題だ。


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