2018年7月21日土曜日

ブラザー ル・ミュー BROTHER LeMIEUX7000 テストモード

先日、ブラザーLeMIEUX7000を安くで落札して、整備した。

文字模様縫いのできる1989年製バブル期の最高傑作だ。

上糸の糸調子がマニュアルダイヤルでも言うことを聞かず、布を換え、糸を換え、針を換えしてみたができなかった調整が、テストモード「05」で1発調節できた。

このテストモードはマニュアルには「04」しか掲載されていないが実は、「16」くらいまであるようだ。ブラザーはこのテストモードについては触れていないところを見ると専門家の修理調整する領域なのだろう。

素人の俺が踏み込んではいけない世界とわかりつつ、ちょっといじくったら驚くほど糸調子の加減が回復した。

コンピューターミシンはこのような調整方法があるのだと垣間見た感じだ。エレクトロ二クスの世界だ。

いわゆる、メカトロニクスは造語で、「メカ」と「エレクトロ」を合体させたそうだ。

今までメカ二クスの世界で没頭していたが、やはりコンピューターミシンは基盤やメモリーなど半導体の集合体が詰まっている。

ミシンの修理調整に「メーカー送り」となるのはこんな理由もあるのかもしれない。

しかし、バブル期のミシンだから正式に修理となると3万くらいは覚悟しないといけない感じだし、普通の人なら買い替えるという選択肢が見えてくるだろう。

しかし、当時の定価で25万はする高級機だから、今同じようなクラスのモデルを選ぶとなると同等額かそれ以上となるので現実的にはおいそれとは買い換えることはない。

少しずつ世の中の暮らしや選択肢が豊かになり、30年前の価値観とは違った機能や品質の品物があふれ返り、安くでもいいもの、高くてももっと違う機能のある製品などがある。

さらに、とことん古くて見向きもされないような何十年も前の脚踏みミシンなども希少だが市場性があり、「多様性」と言う言葉に深みが増している。

脚踏みミシンの時代はボディーが鋳物鉄でできており、錆びない。錆びても広がらない。絶対ではないが、耐久性は今の最新ミシンよりも優れていると思う。

最新のミシンから、現存するミシンにいたる機能性や使われた時代背景などを考えるとミシンだけでなく、世間の暮らしが変化する様やムードは拡大することはあっても後戻りすることは早々ないだろうから未来が楽しいのだ。

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