2018年7月4日水曜日

ブラザー 中古コンピューターミシン  「LeMIEUX7000」について その2

中古ミシンの体験談の続き。

ブラザー LeMIEUX7000の中古品だ。

ヤフーオークションで開始価格で落札した。終了までは7日間ほどあったので誰かが競争に加わってくるだろうと思ったが、あっさり落札した。

人気のミシンは競争が起こるとヒートアップすることもある。同じ入札者が人気ミシンを繰り返し入札しているところなどを見ると中古マーケット市場や外国へ輸出されているのではないかと思うほど根こそぎ買いあさっているみたいだ。

そのような競争に加わってもなかなか希望する金額では落札できないし、ヒートアップして当初予想しなかった金額に高騰していることもよくあるみたいだ。

運よく人気モデルが格安で入手できても何らかの整備は最低限必要だし、故障しているなんて普通にある。動きますと書いていても届いて確認したら動かないなんていうことは当たり前くらいに思って間違いないだろう。安い価格だけを求めるとそんな結果になる。だから、適当な価格帯のものを選ぶのが無難なんだけれど、写真と説明文だけで判断するのもだめだ。写真ではきれいに見えても届いてみると汚れや埃、写真ではわからなかったゆがみや内部の錆などあげるときりがない。

取引した数も少ないのですべてがそうだといえないのであくまで個人的な感想というスタンスで読んで欲しい。責任は持てないが、少ない分母で体験した限り、手放しの大当たりなどはない。

ただ、
自分は整備や調整、修理など好きで、故障させてもかまわないので本体カバーを開け、仕組みや故障具合を見る醍醐味がたまらない。だから、少々故障していることを承知の上で中古ミシンの安くて手入れすれば直りそうなものを物色しているのだ。

改めて、今回のブラザーは上糸の調子がおかしい。糸がつったような感じで縫えない。横送り機構の動作のときに大きい音がする。「カクン、カクン」と何度も異常な高音である。



明らかに正常値ではないのでカバーを開封して内部の確認をと工具を用意し始めると、この時代のミシンはミシン本体内部の構造部分にアクセスするにも相当の工程、ネジ、はめ込みなどを経ないとたどり着かない。

そのはめ込み部分も樹脂の爪が疲労してわれやすくなっていたりすると慎重に作業しないと交換部品がないので修理不能に陥ることもある。

そんな障壁を乗り越え、原因であろう患部にたどり着き、上糸のローラー部分の固着が原因だと特定した。

このモデルに多い故障の一つだとミシン名でぐぐればすぐにめぼしがついた。グリスが酸化して固着した部分をクリーニングして新たにグリスアップし元通りに組みなおして動作した。

分解、現場到着まで片道40分、原因特定、対策で50分、元通り回復するのにてこずり40分プラス20分、コーヒー休憩を挟んでトータル150分あまりのツアーだった。

実際にはもう少しかかったと思うが、別件で再び往復したのでそのときはもう少し手際がなれて早かった。

これはあくまで分解清掃の時間を含めていない。分解清掃になるともっと時間がかかる。錆を落としたり、ネジをはずして超音波洗浄にかけ、リフレッシュしてミシン油を纏わせて組み立てたりする。

今回手に入れたブラザーも相当遊ばせてもらったが手をかけた分だけ答えてくれるようになった。




0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。