2018年4月29日日曜日

琴線

最近の出番。
ミシンは常にいつも万全の状態でスタンバイしており、油切れで動作音が高いなど一切ない。だからいつでも必要なとき押入れにしまってあるミシンを取り出し、食卓かちゃぶ台で作業する。経年の日焼けや擦り傷などは本体のあちこちにあるが、万全な注油を怠っていないので針棒周辺も油膜がかかり、メンテナンスされた機械をみては一人にんまりしている。
そんなミシンで最近はリビングルームのカーテンの丈を直したのと、ミニコンポの埃よけにカバーを作った。カバーといってもランチョンマットの二周り大きいくらいか。後は、ニットパンツの丈つめをした。ニットパンツは伸縮素材で端かがりが厄介だった。そう、ジーンズも作った。12オンス生地でオリジナルデザイン、自分サイズだ。スエットパンツにも挑戦した。図書館で借りた本に掲載されていた。この借りた本ではあるが、洋裁教室に通えない男のための優しい教科書なのだ。失敗を重ね、間違えては解き、解いては縫い直しの繰り返しでひたすら実践だ。いかに一発できれいに仕上がるかが腕の鳴るところだ。失敗してもいい。誰からも文句言われることはない。ステッチが少々ゆがんでいてもそれはそれでよい。ジーンズなどは1920年代あたりのビンテージレプリカ仕様と思えば愛着もわく。世間ではいつの間にか、既製服はつまらない品物ばかりしか見当たらない。赤の他人さんに服を買ってもらうことの難しさ、より高度な完成品を求められた結果なのだとわかっていてもなぜか。上手な歌に聞きほれはするが、上手を通り越して心に響く歌は琴線を震わすような、たとえるとそんな感じかなぁ。

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