2020年3月30日月曜日

男のエプロンの本  名著と呼んでいいでしょう  絶版?重版未定?

半年ほど前、本屋で立ち読みして買おうかと迷った挙句、やめた。
いつでも買えるだろうと不要不急だったので買うのをやめた。

不要不急という言葉を使ってみたかった(笑)

先日、改めてこの本を買いたいと思って調べるとどこも売り切れ、絶版(重版未定)だった。急いで楽天ブックスで在庫を見つけて買った。こんなことなら新刊本のうちに買っとけばよかったと後悔した。

今日はこの本のレビューをしてみよう。

男シリーズの名著!

タイトル:男のエプロンの本
著者:島崎隆一郎
定価:1600円(税別)







この本は、単なる型紙本ではない!

著者の著書はほかにシャツ、コート、ミリタリーウェアが好評発売中だ。

しかし、なぜだかわからないが、男のエプロンの本だけが絶版(取り扱い不可)になった。

この本は、実は先にあげた3冊にはない要素で構成された著者の独自性の表れたすばらしい名著である。なのに、絶版になったみたい。増刷しない。

一般の型紙本は付録として最終頁あたりにポケットがあって、型紙が折りたたまれて収納されている。しかし、この本は型紙は本のページに縮小サイズで掲載されており、その小さい型紙を拡大する必要がある。やや実用性においてハードルが高い。

全体に通じて言えるのは写真は雰囲気を醸しているのでマニアック性があり、エプロンに対する独自の世界観を表現することに成功している。

残念なのはこのマニアック性が仇となったのではないかという点。本来ならば、専門性の高い、マニアックな世界ほど書籍の役割としての叡智のはずであってほしい。

商業主義と専門性が折り合わない結果の絶版だったと言えるのではないかと邪推してしまった。

飯を食うためには売れる本を作ることが出版する側の責任だろうけれど、売れない本だからよくない本とは言えないはずで、この本が売れない本だったかどうかは知らないが、絶版になった要因がマニアックな世界観なのだろうと思わずにいられない。

「男のエプロンの本」というタイトルから想像すると、マニアックな少数者の求める本が絶版になるのは社会的な損失であり、そんな世界にちょっとだけ残念な未来を想像してしまう。

今のところ、絶版(重版未定状態)なので新品は手に入れることはできない。定価より上乗せしてやや割高になる中古本は少し在庫があるようだ。やがて在庫がなくなるにつれて販売価格も吊り上がる。図書館の蔵書も少ない。将来的に大学図書館か国立国会図書館にお世話になる人も出てくると予言できる。そんな一つの、男のエプロンの世界感を作ったという観点からも素晴らしい名著だと評した。

最後まで読んでくれてどうもありがとう。

おわり





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